面 接
面接は、転職活動最大のヤマ場。
それだけに不安や緊張は大きくなっています。
会社の求めているもの、自分のセールスポイントなど
しっかり見極めて準備をすすめましょう。
面接準備
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服装・身だしなみ
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清潔・シンプルな身だしなみを。服装もそうですが、ヘアスタイル、女性の場合はメイクもビジネスの場にふさわしいかをチェックしましょう。「清潔」「落ち着きがある」を心がけて。服装は、一番無難なのは紺やグレーなどダークな感じのスーツですが、新卒風にならないようにします。自分にしっくりくる色・デザインを持ったものを選びましょう。女性の場合、ロングヘアの人は髪をまとめ、化粧は薄化粧に見えるようにします。香水やストッキングにも気を配りたいものです。
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面接必須道具
筆記用具・手帳
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筆記試験がなくてもボールペン(万年筆)・鉛筆・消しゴムは揃えておきましょう。合否通知日、出社予定日、待遇などメモすることはたくさんあります。
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ハンカチ、 ティッシュ
ストッキング
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ハンカチ、ティッシュは常識。女性は化粧品はもちろん、予備としてストッキングを持っておきましょう。
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腕時計・携帯
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電車やバスの時刻、面接時間の確認など。求職期間が長びくと、うっかり忘れてしまうということも。
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面接場所の地図 連絡先
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地図で確認するのもいいですが、事前に一度行ってみるのが一番。連絡先は、万一遅刻しそうになったり道に迷ったりしたときのために。
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履歴書・作品
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当日持参のところなら、必ず持っていきます。職種によっては作品持参のところもありますから、見やすく整理しておきましょう。
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面接当日
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遅刻は厳禁
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社会人にとって、遅刻はマナー違反。定刻の5分前には着くぐらいのペースで出かけましょう。前日までに、面接会場への道順、交通機関、所要時間はチェックしておきたいものです。もし、遅刻しそうになった時は、すぐに先方へ連絡を入れます。
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入退室のマナー
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1入室する時、軽くノックをします。返事があったらドアを開け、後ろを向いてドアを閉めます。後ろ手で閉めるのはマナー違反。
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2軽く一礼してから席にすすみます。背筋を伸ばして歩きましょう。席まで来たら名を名乗り、「よろしくお願いします」と挨拶し、席を勧められてから着席します。
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3面接が終了したら席を立ち、「ありがとうございました」と一礼し、ドアの方へ向かいます。
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4振り返って一礼してからドアを開け、丁寧に閉めます。
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面接中の態度
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質問されている時は、面接官の目を見ながら答えましょう。視線をそらしたり、うつむいたり、手を髪や顔にやったりすると落ち着きなくみられます。イスに座った時は、背筋を伸ばし、少し浅めに腰をかけて、やや前傾ぎみにすると姿勢よく見えます。
面接中の態度は「仕事に取り組む姿勢」と考えられます。いくら話の内容がよくても、態度が悪ければあまりいい印象は持たれません。好感をもたれるようハキハキと話すこと。答えられないことを聞かれた時は素直に「わかりません」と答えます。わからないのに小声でボソボソ言ったり、語尾をにごすのは失礼にあたります。
また、「あの~」「えー」などは、あまり言いすぎるとうるさく感じますし、だらだらと話すと、何が言いたいのか相手に伝わりにくくなります。ですます調ではっきりと締めくくり、大きな声で一語一語ゆっくり話すよう心がけましょう。
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敬語を正しく使おう
名前を名乗る
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必ずフルネームで伝えます。「○○○○です」「○○○○と申します」
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相手の会社
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「○○社さん(様)」「こちら」。丁寧に言うなら「御社」
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自分のこと
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「わたくし」「わたし」
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家族のこと
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「父」「母」「兄」「祖母」「祖父」
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自分のこと を話す
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「お伺いする」「申し上げます」「承知いたしました」「参ります」
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目上の人のこと を話す
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「おっしゃる」「ご存知」「いらっしゃる」「お話しになる」
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二重敬語に注意
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あまりかしこまりすぎて、敬語に敬語を使う二重敬語にならないように。
例えば「お話しになられる」これは「言う」の尊敬語に、尊敬の助動詞「られる」がついた表現。 正しくは「お話しになる」です。
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面接後
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面接後、採用の合否を電話連絡で行う会社は多いもの。留守番電話を使っているなら、BGMやメッセージの内容に気をつけましょう。派手な音楽や友達言葉のメッセージは、あまりいい印象を持たれません。また、家族に応募したことを伝えておかないと、話が全然通じなくて先方が困ることも。大切な連絡ですから、受け入れ態勢はしっかり整えておきましょう。
面接でよく聞かれる質問集
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Q
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当社に応募した理由は?
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A
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志望動機をきく質問です。なぜこの業界なのか、この会社なのかを具体的に話します。
事前の情報収集、研究をしっかりしておきましょう。
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Q
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前の会社を辞めた理由は?
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A
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会社に対する考え方や仕事への取り組み方をみようとしています。
前の会社の不満ばかり述べず、前向きな転職理由を説明しましょう。
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Q
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前の会社での仕事内容は?
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A
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キャリアや適性を判断しようとしています。
仕事で果たした役割や実績を折りまぜながら話しましょう。
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Q
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どの職種を希望しますか?
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A
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複数の職種を募集している会社では必ず聞かれる質問です。
選んだ理由を明確に答えられるように準備しておきましょう。
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Q
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給与の希望額は?
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A
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自分の年齢、経験、能力などを客観的に見て答えます。
前の給与を述べて、転職市場の相場を把握した上で、希望額を伝えましょう。
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Q
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残業もありますが…。
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A
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仕事に対する意欲をみる質問です。
できるのかできないのか、できるのならどの程度までできるのかをはっきりと答えましょう。
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Q
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他に何社受けていますか?
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A
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かけ持ち受験は当然なので、正直に答えてかまいません。社名や職種は聞かれた時だけ答えます。
ただ、違う職種に応募していると志望動機を疑われることがあります。
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Q
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どんな資格・免許を持っていますか?
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A
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履歴書に書いてあっても、配属を考えて詳しく聞かれることがあります。
志望職種に関連のある資格を取得しているならアピールするチャンスです。
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Q
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あなたの長所(短所)は?
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A
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自分をどれだけ客観的に見られるかを知る質問です。
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Q
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休日をどのように過ごしていますか?
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A
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休みの日の行動から、応募者の素顔がうかがえるし、話題づくりにもなります。
普段のままを話せばよいでしょう。
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Q
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最近印象に残ったニュースは?
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A
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社会的関心度を探っています。
うろ覚えでは突っ込まれるとボロがでるので、ニュースや新聞はまめにチェックしましょう。
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Q
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あなたの趣味は?
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A
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話をスムーズにする、リラックスさせるための質問です。
言葉遣いや態度、話の進め方に気をつけましょう。
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Q
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希望の入社日は?
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A
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在職中の転職活動なら、無理のないスケジュールをたてて答えましょう。
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Q
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自己PRして下さい
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A
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抽象的で答えにくいが、印象づけるいいチャンスです。
長話や自慢話にならないよう、ポイントを押さえて話しましょう。
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Q
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何か質問はありませんか?
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A
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面接中、疑問に思ったことを質問します。ただ、説明されたことを聞き返したり、一度した質問をもう一度 というのはマイナス。「何もありません」は仕事への意欲を疑われることもあります。